大会長挨拶

第23回全国遺伝子医療部門連絡会議
大会長 平沢 晃
岡山大学学術研究院医歯薬学域 臨床遺伝子医療学分野 教授


 このたび、第23回全国遺伝子医療部門連絡会議の大会長を務めさせていただくこととなりました。本会議は、わが国における遺伝医療の普及と発展のために関係者が意見交換や情報交換を行う場として2003年にはじまりました。設立当初の参加施設は50施設でしたが、2025年現在では153施設が維持機関会員として参加する会議に発展しました。2019年までは対面での開催でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響後は完全オンライン開催が定着し、現在では全国から会議に参加いただけるようになっています。

 本会議が構築されて四半世紀の間に、遺伝子医療は技術的にも制度的にも、また人材育成の体制も飛躍的に進んできました。一方で解決すべき課題も山積しています。今回は午前中に理事長講演と教育講演、さらに昨年までのアンケート結果も参考にして要望の多い5つのワークショップのテーマを設定しました。参加者の皆様にはいずれかのワークショップで討論に参加していただきます。

 日中を通した会議となりますが、施設の皆様にも広くお声がけいただき、今後の遺伝医療の実践とさらなる発展に役立てることができれば幸いです。